ブルーの清楚な花で有名な「アヤメ」や同じような花をつける「ハナショウブ」や「カキツバタ」などはすべてアヤメ属の植物で、「アイリス」とも呼ばれます。
それでは、この「アイリス」とはどういう意味でしょうか。
また、「イリス」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「イリス」と「アイリス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イリス」とは?
「イリス」とは、英語、ラテン語の「Iris」をカタカナで表記したもので、もともとはギリシア神話の虹の女神「イーリス」のことを指したものです。
「アイリス」とは?
「アイリス」とは、英語の「Iris」をカタカナで表記したもので、一般的には植物の「アヤメ」と同じ属のもののことを指します。
これは「アヤメ属」の植物の学名が「Iris sanguinea」のように、すべて「Iris」から始まるということから来ています。
「イリス」と「アイリス」の違い
「イリス」と「アイリス」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの名称は、「Iris」という文字をカタカナで表現したであり、意味としては全く同じものです。
例えば、前述の「アヤメ属」の植物に関しては「アイリス」、同じ植物の絵であるゴッホの絵も「アイリス」ですが、ギリシア神話の女神の名前やその名前から名付けられた火星と木星の間にある小惑星は「イリス」というのが慣例となっていますが、すべて同じ「Iris」です。
これは、単語の頭で子音の前の「I」をラテン系の言語では「イ」と発音するが、英語では「アイ」と発音することに起因した違いになります。
このような読み方の違いによる同じものの違った発音はほかにもたくさんあります。
まとめ
この記事では、「イリス」と「アイリス」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、結局は同じもので、元を辿ればすべてギリシア神話になります。
このようにギリシア、ローマ神話の神々の名前は現在身の回りの様々なものにつけられているので、調べてみるのも面白いでしょう。