この記事では、「ねぶた漬け」と「つがる漬け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ねぶた漬け」とは?
「ねぶた漬け」とは青森で作られている漬物です。
海の幸として数の子と昆布とスルメを、山の幸として大根と胡瓜をそれぞれ刻んで醤油に漬けた醤油漬けの一種になります。
青森では根菜ととろみのある昆布を和えて食べる習慣が昔からありました。
そしてそれに魚卵の粒を加えて醤油漬けにした味よしという漬物があり、その魚卵を塊が残るように刻んだ数の子にして名物にしたものがねぶた漬けになります。
ねぶた漬けは青森にあるヤマモト食品の登録商標です。
「つがる漬け」とは?
「つがる漬け」とは青森で作られている海の幸の漬物です。
数の子と昆布とスルメを醤油に漬けて作る醤油漬けになります。
つがる漬けは根菜と昆布の醤油漬けではなく、数の子の醤油漬けがメインの漬物です。
大根や胡瓜の入っていないものが「つがる漬け」とも言われますが、つがる漬けという漬物を作り出した鎌田屋商店では金つがる漬け以外のつがる漬けには大根が入っています。
「ねぶた漬け」と「つがる漬け」の違い
「ねぶた漬け」と「つがる漬け」の違いを、分かりやすく解説します。
ヤマモト食品の作り出した大根や胡瓜と数の子昆布スルメを醤油漬けにしたものが「ねぶた漬け」で、鎌田屋商店が作り出した数の子と昆布とスルメの醤油漬けが「つがる漬け」です。
「ねぶた漬け」は根菜と昆布の醤油漬けから発展して生まれているのでどの商品にも大根が必ず入っていますが、「つがる漬け」は数の子の醤油漬けがメインなので大根が入っていないものもあります。
まとめ
どちらも青森の食文化を下地に作られた食品なので共通点が多いですが、メーカーが違うから名前が違うというだけではありません。
「ねぶた漬け」は大根と昆布の醤油漬けを軸にスルメや数の子胡瓜も一緒に漬けられたもの、「つがる漬け」は数の子と昆布の醤油漬けにスルメと場合によっては大根も一緒に漬けられたものという違いがあります。