この記事では、「わかめ」と「めかぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わかめ」とは?
「わかめ」とは、「褐藻綱コンブ目チガイソ科に属する海藻の一種」です。
日本では北海道から九州にかけて分布しており、国外では東アジアの海全般に渡って分布しています。
漢字では「和布」や「若布」、「稚海藻」と表記され、日本では古代より馴染みのある海藻です。
縄文時代の遺跡から「わかめ」の遺存体が見つかっており、おそらくこの時代から食用として利用されていたことが推察されています。
古くは「ニキメ」や「ニギメ」と呼ばれており、「ニギメ」の若いものが「ワカメ」と呼ばれていたのではないかとも考えられてるようです。
「わかめ」はもともと東アジアに自然分布していましたが、ヨーロッパやオーストラリア、北アメリカなど世界各地で帰化しており、侵略的外来種に指定されています。
種カキや船体などに付着したものが侵入したと考えられており、侵入した「わかめ」は在来種や養殖漁業にダメージを与えるケースが確認されています。
「めかぶ」とは?
「めかぶ」とは、「わかめの根元のひだ状になっている部分」です。
地方によっては「ねかぶ」や「かぶ」、「みみ」、「めひび」など多くの名前で呼ばれています。
漢字では「和布蕪」と表記され、日本では「わかめ」と同じく古代より関わりがあり、古くは「海藻根(まなかし)」と呼ばれていました。
ちなみに、「めかぶ」は珍しい貢物として、重宝されていたそうです。
「わかめ」と「めかぶ」の違い
「わかめ」は「褐藻綱コンブ目チガイソ科に属する海藻の一種」のことであり、その「わかめ」の根元にあるひだ状の部分が「めかぶ」になります。
ちなみに、一般的に「わかめ」と呼ばれているのはわかめの葉の部分であり、茎の部分は「茎わかめ」と呼ばれています。
まとめ
「わかめ」の根元付近にある部位が「めかぶ」ということでした。