この記事では、「どぶろく」と「甘酒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どぶろく」とは?
どぶろくとは米と米麹を原料とするお酒で、発酵させただけで漉していないものをいいます。
日本に昔からある伝統的なお酒で、豊作を祈願する神事などにも用いられてきました。
稲作が定着して米を栽培するようになり、お酒も作られるようになったのです。
どぶろくにはほんのりとした甘みがありますが、これは未発酵の米に澱粉が含まれていたり澱粉が分解して糖になったものが含まれたりしているからです。
どぶろくという名前の由来ははっきりしませんが、もろみが混じった濁酒を「だくらう」と呼んでいたのが「どぶろく」になったという説があります。
「甘酒」とは?
甘酒とは、米と米麹から作られる甘い飲み物です。
原料には酒粕を使用することもあります。
名前に「酒」と付いていますが、アルコールは全く含まれていないか含まれていてもほんのわずかです。
そのため清涼飲料水として扱われます。
甘酒も歴史は古く、古墳時代に誕生したと考えられています。
近年、甘酒は栄養価が高いことで美容や健康に良いと話題になりました。
ビタミン類やアミノ酸、食物繊維等の栄養素が豊富に含まれています。
様々な栄養素が豊富なことから飲む点滴と呼ばれることもあります。
「どぶろく」と「甘酒」の違い
どぶろくも甘酒も米と米麹から作られており、見た目も白く濁っていてよく似ています。
どぶろくはお酒に分類されますが、甘酒にはアルコール分がほとんど含まれていないので清涼飲料水に分類されます。
どぶろくは米と米麹に酵母を加えて醸造することでお酒になります。
それに対して甘酒には、酵母は加えられません。
まとめ
どぶろくはお酒ですが、甘酒は清涼飲料水に分類されます。
どぶろくも甘酒も米麹と米から作られますが、どぶろくは酵母が使われます。
甘酒には酵母を入れないので、お酒にはならないのです。