この記事では、「近年」と「昨今」の違いを分かりやすく説明していきます。
「近年」とは?
「近年」は「きんねん」と読みます。
「近年」は、「最近の数年間」また「ここ数年」という意味があります。
例えば、最近の数年間には、起こらなかったような珍しい出来事を言葉にする場合は、「近年まれに見る珍しい出来事」などという文章にすることができます。
「昨今」とは?
「昨今」は「さっこん」と読みます。
「昨今」は、「きのうきょう」という意味があります。
また、「ちかごろ」という意味があります。
現在に近い過去、または現在を含めた漠然とした言葉になっています。
今も含めて、少し以前から続いている風潮などに対して、「昨今の風潮は」などという言い回しをすることがあります。
他にも、「昨今の若者は」、「昨今の情勢は」などという使い方をします。
「近年」と「昨今」の違い
「近年」と「昨今」の違いを、分かりやすく解説します。
「近年」は、「最近の数年間」という意味があり、「昨今」には「きのうきょう」、「ちかごろ」という意味があります。
このように、「ちかごろ」は、今も含む、少し以前の出来事を、漠然と表している言葉なのに対して、「近年」には、最近の数年間を意味するという明確さがあり、これが大きな違いと言えます。
データやエビデンスなどがあり、最近数年間に起こった出来事と断言できるような場合は「近年」という言葉を使い、漠然と最近のことを話したい場合は、「昨今」という言葉を使うといいのではないでしょうか。
まとめ
「近年」と「昨今」の違いについて見てきました。
「近年」も「昨今」も、最近の出来事を言い表すときに使う言葉という共通点があります。
ただし、「近年」は「最近の数年間」という定義があるのに対して、「昨今」は、漠然と最近のことを意味する言葉という違いがありました。
2つの違いを知ることで、正確に使い分けることができそうです。