「共に」と「一緒に」の違いとは?分かりやすく解釈

「共に」と「一緒に」の違いとは?違い

企業のスローガンによくあるのが「社会と共に」とか「みなさまと共に」というものです。

それでは、この「共に」とはどういう意味でしょうか。

この記事では、「共に」「一緒に」の違いを分かりやすく説明していきます。

「共に」とは?

「共に」とは、複数の人や物が同じような行動をするとか同じ場所にいるという意味の言葉です。

「共」という漢字には、もともと「仲間」とか「共通」という意味があるので、「共に」には「仲間のように」というニュアンスがあります。

英語では「along with」あるいは「common」が近いでしょう。


「一緒に」とは?

「一緒に」とは、複数の人や物が、同じである、あるいは同時に行動するというような意味の言葉です。

「緒」という漢字には「糸の先端」という意味から派生して「心」という意味もあるので、「一緒」には「同じ心」という意味があります。

英語では「together」あるいは「same」が近いでしょう。


「共に」と「一緒に」の違い

「共に」「一緒に」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、なにかの行動を複数で行うとか同じ場所にいるという意味ですが、大きな要素が違います。

それは、方向性と状態のどちらに重きが置かれているかということです。

例えば、「みなさまと共に歩んで行きます」の場合は当然、私とみなさまは形態が同じでは無く、行動の方向性が同じということです。

それに対して「みなさまと一緒に応援したい」という場合は、私とみなさまが「応援する」という同じ形態をとっていることになります。

これは「カバンのメーカーが一緒ですね」という文章はあり得ますが、「カバンのメーカーが共ですね」とは言わないことで分かります。

まとめ

この記事では、「共に」「一緒に」の違いを、解説してきました。

同じ方向に向かっていくのは重要なことですが、同じようなスローガンがあふれるのも個性が無いとも言えます。

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