この記事では、「魄」と「魂」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「魄」とは?
死んだ者の白い骨が残る様を「魄」【はく】といいます。
訓読みでは「たましい」、音読みで「ハク」と読む「魄」は白い骨から出る光こそが霊気であると表すのです。
この一文字で肉体をつかさどるところに焦点を当てている漢字であり、人は亡くなれば肉体を土に帰せば白骨化して、やがて白い光を放つ霊気を感じさせる骸骨になるその状態を表す言葉になります。
「魂」とは?
人の精神に焦点を当てている「魂」【たましい】は、生命の本体を指す漢字です。
肉体はあくまでも入れ物であり、それに備わる霊性は「魂」になります。
この漢字の意味としては、亡くなった人の口から体を離してあの世へ旅立つたましいを指す言葉でもあります。
このようなところから、肉体というよりも精神をつかさどることに焦点を当てている言葉となるのです。
「魄」と「魂」の違い
「魄」と「魂」の違いを、分かりやすく解説します。
多数の陰の霊気を指すのが「魄」であり、この陰気は人の肉体をつかさどるために必要なものになるのです。
対して、その人の生命から湧き出る陽の気を表す漢字が「魂」になります。
この「魂」は人間が生きている間に必要な肉体の中に入っている重要な部分であり、これが健康であるほど精神面もたくましく、前向きに生きられるようになるのです。
もう一方の「魄」は「魂」があってこその肉体を指す漢字であり、司る気を意味するという違いがある漢字になります。
「魄」の例文
・『魄には肉体を土に帰し、やがて朽ち果れば地球と一体になる』
・『白骨を指す白という漢字が入る魄は、しゃれこうべとも言う』
「魂」の例文
・『兄が病気で死んだとき、魂が出て窓の外へと消えた』
・『人形の表情があまりにも豊かで、魂が宿ったように見えた』
まとめ
似ている漢字に見えますが、意味に違いがあったり、使い方も異なりますので、どういった状況ならどちらの漢字を使えばいいか学んでみましょう。