この記事では、「熱帯雨林気候」と「サバナ気候」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「熱帯雨林気候」とは?
1年を通して、高温で雨が降る機会が多い地帯を「熱帯雨林気候」【ねったいうりんきこう】といいます。
赤道直下で中西部に位置し、雨が多く降る気候であり、年間を通して気温があまり変わらないのが特徴的な場所です。
このような場所には、数十メートルにもなる熱帯性植物が生い茂っています。
午前中はあれだけ青い空が広がっていたというのに、午後からは雨雲が増えてばっと勢いよく雨が降るスコールが起こる場所です。
かなり気温が低くなったとしても18℃と暖かく、最小雨月降水量は60mm以上になります。
「サバナ気候」とは?
雨が降る季節と、乾季がある地域を「サバナ気候」【サバナきこう】といいます。
このような場所には草が多く生えている草原が広がり、爽やかな空気が広がる場所です。
ケッペンの気候を指し、気温変化が大きく、降水量は少ない場所になります。
そのため、乾燥に強い植物や樹木が生えている光景が見られるのも特徴的です。
赤道低圧帯であり、時折湿っている空気が入り込んでくるので雨が降りやすくなります。
それが冬になれば乾燥した空気が入り込み、ずっとそこに居座り続ける中緯度高圧帯になるため乾季が続くわけです。
「熱帯雨林気候」と「サバナ気候」の違い
「熱帯雨林気候」と「サバナ気候」の違いを、分かりやすく解説します。
午後になるとスコールが起きる「熱帯雨林気候」がある場所は、アフリカのコンゴ川の周辺であったり、東南アジア、南米のアマゾン川周辺です。
国内では宮古島を始め西表島、与那国島、南大東島、石垣島といった地域が挙げられます。
人間の背丈よりも遥かに高い熱帯性植物が広がり、1年中ずっと気温が大きく変化しない暖かな場所です。
もう一方の「サバナ気候」は長く乾季が続いたと思えば、雨が降りやすい赤道低圧帯にあります。
1年を通して降水量は少ないので、水が少なくても生えやすい草木が広がる地域です。
まとめ
独特な気候の場所を2つ取り上げましたが、雨が降りやすく、熱帯性植物が生える所と、1年を通して乾燥していて草原が広がるという違いがあると覚えておくといいでしょう。