この記事では、「漆喰」と「珪藻土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漆喰」とは?
「漆喰」とは水酸化カルシウムを主成分にしている建材です。
「漆喰」は呼吸する素材と言われており吸放湿性が高く内部の湿気を一定に保つ効果があります。
建材としても十分以上の強度があり土や木よりも水に強く、また耐火性も高いため日本では昔から神社仏閣やお城の壁材としても重宝されていました。
また空気中の二酸化炭素と結合して水酸化カルシウムが炭酸カルシウムへと変化することで更に強度が増します。
「珪藻土」とは?
「珪藻土」とは珪藻という藻の一種の死骸が地底に積み重なり泥状になったものです。
吸放湿性と耐火性が高いことから様々な道具に使われており壁材として使われることもあります。
吸放湿性の高さは特筆すべきものがあり壁材として使用した場合、空気の湿度を保つ力が高いと言われる「漆喰」よりも調湿効果が高いです。
また「珪藻土」には目に見えない小さい穴があるためその穴がニオイを吸着します。
ただしその微細孔のせいで耐久性はそこまで高くなく、年月がすぎるに従い少しずつボロボロと壁材が落ちてしまうのが難点です。
「漆喰」と「珪藻土」の違い
「漆喰」と「珪藻土」の違いを、分かりやすく解説します。
石灰石に水を加えたものが主成分の建材が「漆喰」で、珪藻が積み重なった化石でできた素材が「珪藻土」です。
どちらも吸放湿性が高いですが「漆喰」の方が建材としての強度が高く、「珪藻土」はより吸放湿性に優れています。
経年劣化に関しては「漆喰」はヒビが入るのに対し「珪藻土」はボロボロと少しずつ崩れていくでしょう。
まとめ
「漆喰」と「珪藻土」は原材料からして違いますが、防火性と吸放湿性の高い壁材としてみた場合、「漆喰」の方が耐久性が高く「珪藻土」の方が吸放湿性が高いという違いがあります。
ただし吸いきれないほど湿度が高すぎる場合「漆喰」は空気中の湿気が高い状態になるだけですが、「珪藻土」だとカビが生えてしまう可能性もあるので、一年を通してどの程度の湿気があるか考えた上で選ぶべきでしょう。