この記事では、「概ね」と「大凡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「概ね」とは?
「概ね」は「おおむね」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「だいたいのあらまし」という意味です。
2つ目は「全体の中で大部分を占める様子」という意味です。
「概ね」の言葉の使い方
「概ね」は名詞として「概ねは理解した」などと使われたり、副詞として「概ね良好だ」などと使われます。
語源は「大まか」と「旨(むね)」という語で成り立っていて、「大まかな趣旨」という意味でした。
ここから転じて「全体の趣旨をざっくり掴むこと」「全体の中で大切な部分」という意味で使われる様になり、「器にいっ物がいっぱい入って外にあふれでる様子」を表す「概」という漢字があてはめられたのです。
「大凡」とは?
「大凡」は「おおよそ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「だいたいのあらまし」という意味で、上記で紹介した「概ね」と同じ意味です。
2つ目は「ひと通り普通であること」という意味です。
2つ目は「ざっくりした内容で判断すること」という意味です。
3つ目は「そもそもという意味のクッション言葉」という意味です。
「大凡」の言葉の使い方
「大凡」は名詞・形容動詞として「おおよその説明」などと使われたり、副詞として「おおよそ分かる」などと使われます。
「大」は「おおまか」という意味、「凡」は「だいたいのところ」「普通であること」という意味、似た意味の言葉を重ねて「だいたい普通であること」「全体をざっくり見て見当をつけること」という意味で使われています。
「概ね」と「大凡」の違い
「概ね」は「全体の趣旨をざっくり掴むこと」「全体の中で大切な部分」です。
「大凡」は「だいたい普通であること」「全体をざっくり見て見当をつけること」です。
「概ね」の例文
「概ね」の例文は以下の通りです。
・『新商品の売り上げは概ね順調だ』
・『トラブルの概ねを説明する』
「大凡」の例文
「大凡」の例文は以下の通りです。
・『遅刻の理由は大凡見当がつく』
・『この機械は大凡10年位前から使われている』
まとめ
今回は「概ね」と「大凡」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。