業務の外注を意味するビジネス用語として「オフショア」と「ニアショア」があります。
この2つは何が違うのでしょうか。
この記事では、「オフショア」と「ニアショア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オフショア」とは?
「オフショア」とは、「業務を海外の企業に外注すること」を意味するビジネス用語です。
サーフィンで浜から沖に向かって吹く風向きを「オフショア」といいます。
海の方向に風が吹く様子から転じて「海外に向かうこと」という意味のビジネス用語として使われ、特に「国外企業への業務の外注」という意味で使われています。
本来は海外の外部企業に業務を発注することを意味しますが、海外に現地法人を設立して業務を発注するなど資本関係の有無にかかわらず業務の一部を海外で処理する行為全般を指す意味で使われている表現です。
「ニアショア」とは?
「ニアショア」とは、「業務を国内企業に外注すること」を意味するビジネス用語です。
「ニアショア」の「ニア」は英語で距離が近いことを意味する「near」のことです。
海外企業よりも距離が近い国内企業に外注することから「ニアショア」と呼ばれています。
元々は物理的に距離が近い近所の企業に外注することを意味していましたが、現在は海外企業よりも距離が近い国内の地方企業に対する外注全般を表す意味で使われています。
「オフショア」と「ニアショア」の違い
「オフショア」と「ニアショア」の違いを、分かりやすく解説します。
「オフショア」と「ニアショア」の違いは「国外か国内か」です。
どちらも業務を外部に発注することを意味しますが、海外の企業への外注が「オフショア」で国内の企業への外注が「ニアショア」という外中先企業がどこにあるのかで使い分けられます。
「オフショア」はサーフィン用語に由来しますがサーフィン用語に由来しますが「ニアショア」は「オフショア」の反対として作られた造語です。
「オフショア」の例文
・『オフショア開発でコスト削減を目指す』
・『オフショア生産には品質管理リスクがつきまとう』
「ニアショア」の例文
・『ニアショアなら細かいコミュニケーションが可能だ』
・『円安によりニアショアに回帰する動きが増えている』
まとめ
「オフショア」と「ニアショア」はどこに外中するかによって区別されます。
ビジネス用語としては比較的広く使われている言葉なので覚えておきましょう。
