この記事では、「想う」と「考える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「想(おも)う」とは?
「想う」には以下の意味が含まれており、「思う」や「念う」、「憶う」とも表記されます。
・『対象の物事について考えを持つ』や『考える』
・『眼前にない物事に対して、心を働かせる』
・『願う』や『希望する』
・『心配する』や『気にする』、『心に掛ける』
・『愛する』や『恋する』、『慕う』
・『感じる』や『ある感じを心に持つ』
・『表情に出す』や『そういう顔つきをする』
「想う」の使い方
「想う」は動詞として使われています。
「考(かんが)える」とは?
「考える」には以下の意味が含まれています。
・『経験や知識などに基づき、筋道を立てて思考する』
・『関係する事情や事柄に対して、色々と思いを巡らせる』
・『工夫する』や『工夫して作り出す』
・『問いただし、事実を明らかにすること』や『取り調べて罰すること』
・『占う』や『占いの結果を判断したり、解釈したりすること』
「考える」の使い方
「考える」は動詞として使われています。
「想う」と「考える」の違い
「考える」には多くの意味が含まれていますが、主に「思考する」という意味を表します。
そして、「想う」も多くの意味を表す言葉ですが、その中に「考える」という意味が含まれています。
したがって、2語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「想う」の例文
・『この問題について想っていることをそれぞれ述べてほしい』
・『夢にも想わないような幸せが訪れた』
・『彼は学生時代の頃より、ずっと彼女のことを想っていた』
「考える」の例文
・『物事がより建設的な方向へ進むよう考える』
・『まず、考えてみることは答えを見つけることと同じくらい重要だ』
・『今までにないような新しいコンセプトを考える』
まとめ
「想う」が含める意味の中に「考える」が含まれていることから、2語は類義語の関係に当たるということでした。