この記事では、「全納」と「完納」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全納」とは?
「全納」は「ぜんのう」と読みます。
意味は「相手に受け渡すべき金銭や品物を、残さず渡すこと」です。
「全納」の言葉の使い方
「全納」は名詞として「全納する・した」と使われることが多くなります。
「全」は「すべ(て)」とも読み「欠けるところがない」「ある範囲内のすべてにわたる様子」という意味、「納」は「おさ(める)」とも読み「役所などにおさめ入れる」「献上する」という意味、「全納」で「受け渡すべき所定の金銭や品物を残さず渡し入れること」になります。
基本的に、総額を納めることに重点を置いた言葉です。
「完納」とは?
「完納」は「かんのう」と読みます。
意味は「義務や契約など規定として受け渡すことになっている金品や品物を、残さずすべて渡し終えること」です。
「完納」の言葉の使い方
「完納」は名詞として「完納する・した」と使われることが多くなります。
「完」は「欠けた所がない」「やり遂げる」という意味、「納」は「役所などにおさめ入れる」「献上する」という意味、「完納」で「受け渡すべき所定の金銭や品物を、残さず渡し終えること」になります。
基本的に、義務や契約で決まっているものを納めて終えることに重点を置いた言葉です。
「全納」と完納」の違い
「全納」は「受け渡すべき所定の金銭や品物を残さず渡し入れること、総額を納めることに重点を置いた言葉」です。
「完納」は「受け渡すべき所定の金銭や品物を、残さず渡し終えること、義務や契約で決まっているものを納めて終えることに重点を置いた言葉」です。
「全納」の例文
「全納」の例文は以下の通りです。
・『授業料を全納する』
・『年金を一年分全納する』
「完納」の例文
「完納」の例文は以下の通りです。
・『追徴税を完納する』
・『契約していた品物を完納する』
まとめ
今回は「全納」と「完納」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。