この記事では、「喪服」と「黒スーツ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「喪服」とは?
葬儀のときに着る服を「喪服」【もふく】といいます。
家族や親戚、友人、会社関係者といった人が亡くなったとき行われる葬式に着用する服を指すものであり、色は深みがある黒が一般的です。
シャツは白で、ネクタイと靴下、靴は黒を選びます。
この「喪服」は光沢が出ない染め方が黒スーツとは違い、より深みがある落ち着いた黒色が選ばれています。
また、モーニングと呼ばれる正喪服は喪主が葬式で着るものであり、ダークスーツの準喪服は喪主以外の人が葬式でよく着る服です。
また、ダークスーツといったビジネスでも使える略喪服の3種類があり、着丈や形状が異なります。
「黒スーツ」とは?
会社に着て行けるのが「黒スーツ」【くろすーつ】です。
品の良い光沢があり、黒よりも灰色に少し近い色になります。
日本では仕事着として着られている服ですが、欧米では会社に来て行く機会はありません。
元々は冠婚葬祭で着るスーツとして開発された服で、タキシードよりも着易く改良したものです。
素材は価格も抑えられて、丈夫で軽量がはかれるポリエステルに、暖かさが足せるウールを採用しているのもこの「黒スーツ」の魅力です。
「喪服」と「黒スーツ」の違い
「喪服」と「黒スーツ」の違いを、分かりやすく解説します。
光沢がなく、落ち着いた黒を採用しているのが「喪服」であり、モーニング、ブラック、ダークスーツの3種類が揃います。
対して「黒スーツ」は光沢があり、灰色に似た黒を採用しているのも特徴的です。
また、着用する機会があまりない「喪服」を買い換える目安は5年程度なので全体的にゆったりしていますが、「黒スーツ」は毎年1回程度変えるため全身に程よくフィットするサイズが一般的になります。
合わせるシャツの色は白無地と縦線が選ばれていますが、「喪服」には白無地を合わせるのが礼儀になっているところが違う点です。
まとめ
葬式や通夜で着る服を「喪服」といい、ビジネスでも着られるのが「黒スーツ」になります。
色や光沢、合わせるシャツの色などに違いがありますので、自分なりに比較してみましょう。