「やむを得ず」と「やむなく」の違いとは?分かりやすく解釈

「やむを得ず」と「やむなく」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「やむを得ず」「やむなく」の違いを分かりやすく説明していきます。

「やむを得ず」とは?

「やむを得ず」とは、「しかたがなく」「どうしようもなく」という意味を表す言葉であり、漢字では「止むを得ず」と表記します。


「やむを得ず」の使い方

「やむを得ず」「やむを得ず○○した」「やむを得ず○○するしかなかった」などの形で使われています。


「やむなく」とは?

「やむなく」とは、「しかたがなく」「どうしようもなく」という意味を表す言葉であり、漢字では「止む無く」「已む無く」と表記されます。

「やむなく」の使い方

「やむなく」「やむなく○○した」「やむなく○○するしかなかった」などの形で使われています。

「やむを得ず」と「やむなく」の違い

結論から述べると、「やむを得ず」「やむなく」はどちらも同じような意味を表す類義語の関係に当たると解釈できます。

ここでの「やむ」とは「止む/已む」のことであり、「やむ(止む/已む)」には「天気などの自然現象の動きがなくなる」「続いていたことがとまる」「物事が終わる」「高まった感情や病気などがおさまる」、動詞「止める」の文語系という意味が含まれています。

「やむを得ず」の例文

・『電車が止まってしまったので、やむを得ず歩くことにした』
・『雨が降ってきたので、やむを得ず洗濯物を取り込むしかなかった』

「やむなく」の例文

・『健康が気になるので、やむなく油物は控えることにした』
・『どうしても外せない予定ができたので、やむなく会食は中止にするしかなかった』

まとめ

「やむを得ず」「やむなく」はどちらも「しかたがなく」「どうしようもなく」という意味を表す言葉であり、二語は類義語の関係に当たるということでした。