「恥知らず」と「恥さらし」の違いとは?分かりやすく解釈

「恥知らず」と「恥さらし」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「恥知らず」「恥さらし」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「恥知らず」とは?

人から見ると恥ずべきことを気にせずやってしまう愚かな者を「恥知らず」【はじしらず】といいます。

例えば、紳士であるのに女性に重い荷物を持たせたり、お金まで出させる男性の行動や考え方を指すのです。

他にも子供の食べ物を横取りして食べてしまう大人や、他人の物を盗んで返さないのに平気な顔している行為を指します。


「恥さらし」とは?

世間に自分の愚かな行動や発言による恥を晒す意味で使われているのが「恥さらし」【はじさらし】といいます。

例えば、勝手な言動で取引先を怒らせて商談が破談になったり、規則を守らず他人の迷惑になる社員の行動は会社の印象を悪くする愚かな行為になるわけです。

このように、自分が会社に泥を塗ったり、商品が売れなくなる行為を指します。


「恥知らず」と「恥さらし」の違い

「恥知らず」「恥さらし」の違いを、分かりやすく解説します。

社会的に見て、大人として恥ずかしい行為しても反省せず、笑っているような者の愚かな行動を「恥知らず」といいます。

それほど人から見て目を覆いたくなるような行動や、大人として恥ずかしい言葉を発しても気が付いていない人を指すわけです。

自分の恥ずかしい行動や発言によって学校の印象を悪化させたり、馬鹿な真似して人を嫌な気持ちにさせることを「恥さらし」といいます。

人が見て恥ずかしいので目を逸らす行動や、子供も近づきたくないと思うみっともない姿を平気で晒すその行為を指すのです。

「恥知らず」の例文

・『弟は遅刻ばかりして教師を困らせる恥知らずな奴で嫌になる』
・『友人は客に対しても横柄な態度をとる恥知らずでクビになった』

「恥さらし」の例文

・『医者の家系に生まれた兄が大学に行けないのは、いい恥さらしだ』
・『音痴な私が大勢の前で歌声を披露するのは、ただの恥さらしになる』

まとめ

「恥」という漢字を使う言葉を2つご紹介しましたが、使い方に違いがありますので、状況に応じて自分なりに使い分けてみましょう。