「衷心より」と「心より」の違いとは?分かりやすく解釈

「衷心より」と「心より」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「衷心より」「心より」の違いを分かりやすく説明していきます。

「衷心(ちゅうしん)より」とは?

まず、「衷心」「心の中」「心の底」「嘘偽りのない本当の心」という意味を含める言葉です。

そして、「衷心より」「心より」「心の中から」「心の底から」「真心を込めて」という意味を表す表現になります。


「衷心より」の使い方

「衷心より」は手紙や電報、メールなどの文中で用いられる書き言葉になります。

したがって、話し言葉として口語で用いるには不適切な表現であると言えるでしょう。

また、「衷心より」はお詫びの文面や弔電で使用されることが多い表現ですが、感謝の文面や慶事の際でも使用することができます。


「心(こころ)より」とは?

「心より」とは、「自分の心がもとで」「心の中から」「心の底から」「真心を込めて」などの意味を表す表現になります。

「心より」の使い方

「心より」は主に「嘘偽りのない本当の心で」というニュアンスを強調するときに使われています。

「衷心より」と「心より」の違い

「衷心より」「心より」はどちらも「心の中から」「心の底から」など「嘘偽りのない本当の心で」という意味合いを強調するときに用いられる表現です。

ただし、注意点として、「心より」は話し言葉としても書き言葉としても使用することができますが、「衷心より」は書き言葉であるため、文中で使用することはできても、話し言葉として使用することはできません。

「衷心より」の例文

・『衷心よりお悔やみ申し上げます』
・『衷心よりお詫び申し上げます』
・『衷心より御礼申し上げます』

「心より」の例文

・『心よりお悔やみ申し上げます』
・『心よりお詫び申し上げます』
・『心より御礼申し上げます』

まとめ

「衷心より」「心より」はどちらも同じ意味を表す類義語ということでした。

ただし、「衷心より」は書き言葉なので、話し言葉として会話に使用することができない点に注意が必要です。