目上の人と会っていて別れる時に使用する表現として「それでは、失礼します。
どうかお元気でお過ごしください」というものがあります。
それでは、この「どうかお元気で」とはどういう意味でしょうか。
また、「どうぞお元気で」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「どうかお元気で」と「どうぞお元気で」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どうかお元気で」とは?
「どうかお元気で」とは、話し言葉でも書き言葉としても一般的に使われる表現であり、「元気でいてください」という願いを「どうか」という言葉で表しています。
「どうか」には「どうか置いていかないで」のように、切実な思いが現れており、相手に対して強くアピールすることができます。
「どうぞお元気で」とは?
「どうぞお元気で」とは、やはり、一般的に使われる表現であり、「元気でいてください」という願いを「どうぞ」という言葉で表しています。
「どうぞ」には、英語の「please」と同じように、飾り言葉としての意味が強いので、本当に切実に願っている感じは薄くなってしまいます。
ただ、その分気軽に使用できるという利点はあります。
「どうかお元気で」と「どうぞお元気で」の違い
「どうかお元気で」と「どうぞお元気で」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、相手に対して、「元気でいてください」と願っていることを示す表現であることは同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。
それは、とりもなおさず願いの言葉としての「どうか」と「どうぞ」の違いともいえます。
それは、意思がどちら側にあるかという違いです。
つまり、「どうか」の場合は、意思はこちら側にあり、こちらが「願っている」というニュアンスが強くなります。
逆に、「どうぞ」に関しては、意思は相手にあり、その意味では「お元気かどうかはあなた次第です」という言い方もできます。
まとめ
この記事では、「どうかお元気で」と「どうぞお元気で」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味としてはほぼ同じなのですが、相手に与える印象が違います。
前述のように、多くの場合は、「どうぞ」のほうが軽く感じますが、逆にいえば「どうか」を使用することで、無意識に相手にプレッシャーを与えてしまうこともあるので、注意が必要です。