「美味い」と「美味しい」は同じような意味で使われる言葉ですが、どのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「美味い」と「美味しい」の違いを解説します。
「美味い」とは?
「美味い」とは、「味が良いこと」を意味する言葉です。
「美味い」の使い方
味が優れていて良いことを意味します。
ざっくばらんで気取ったところがない言い方であり主に男性が使う表現です。
現在では率直な言い方として女性が使うこともありますが一昔前までは女性が使うと下品だとみなされる言葉でした。
昭和の中頃に「これはうまい」という商品名の佃煮が販売されましたが購入者である主婦は商品名を口に出すのを恥ずかしがって売れ行きが伸びず慌てて名前を変更した、というエピソードがあるほど一昔前の女性にとって「美味い」というのは抵抗感を持つ言葉であり現在ではだいぶ抵抗感は薄くなっているもののまだまだ女性が普通に口にするにはばかられる表現です。
「美味しい」とは?
「美味しい」とは、「味が優れていて良いこと」を意味する言葉です。
「美味しい」の使い方
食べ物や飲み物の味が良いことを表す丁寧な言い方です。
味の好みは人それぞれなので食べたり飲んだりした人の好みに合い良い味わいだと感じられるものを「美味しい」と表現します。
「美味い」と「美味しい」の違い
「美味い」と「美味しい」の違いは「丁寧さ」です。
どちらも味の良さを表す言葉で意味に違いはなく、男性的で丁寧ではない言い方が「美味い」上品で丁寧な言い方が「美味しい」という違いで使い分けられます。
「美味い」の例文
・『大阪は美味いものの宝庫だ』
・『仕事がうまくいったので美味いものを食いに行く』
「美味しい」の例文
・『美味しいと評判の店』
・『美味しいものには目がない』
まとめ
「美味い」と「美味しい」は丁寧さや上品さなどニュアンスの違いで使い分けられます。
言葉遣いのマナーとして正しく使い分けましょう。