物事の状態が安定している様や一定の状態になっていることを示す言葉には「恒常的」や「定常的」があります。
この記事では、「恒常的」と「定常的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恒常的」とは?
「恒常的」とは物事の状態が一定である様を示す言葉であり、様々な活動や行為によってこれが保たれているのが特徴です。
「恒常的」は色々な支えや努力、機能によって安定性が保たれているものであり、こちらは社会制度やビジネスの計画などで使うことが可能です。
「恒常的」の類義語としては「恒常性」があり、こちらは生物学の用語で「ホメオスタシス」と呼ばれています。
「ホメオスタシス」は生物の生理機能が一定に保たれる性質を示す言葉です。
「定常的」とは?
「定常的」とは常に状態が安定している様や一定の状態になっていることを示す言葉です。
「定常的」は変化がまるでない状態を示す時に使う言葉であり、こちらは人の手や人為的なものは入り込まないものに対して使うことも可能です。
「定常的」はどのような場合でも変化することがないことから、ネガティブな意味として使われることもあります。
「恒常的」と「定常的」の違い
「恒常的」とは物事の状態が安定していることを示す言葉であり、こちらは活動や行為、変化によって支えられています。
「定常的」は常に状態が安定していることを示す言葉であり、変化がほとんど存在しないのが特徴です。
「恒常的」の例文
・『恒常的な勤務時間が望ましいと思います』
・『有給休暇は恒常的に消化するのが大切です』
「定常的」の例文
・『この会社の社風は定常的である』
・『その党派は定常的な政策に凝り固まっている』
まとめ
「恒常的」や「定常的」はどちらも物事の状態が安定している様を示す時に使う言葉です。
「恒常的」は安定を求めるために変化することが可能ですが、「定常的」は常に一定の状態を保つのが特徴であり、これらは時代変化や新しい行動に対する阻害要因となるものも存在します。