「とばっちり」と「八つ当たり」の違いとは?分かりやすく解釈

「とばっちり」と「八つ当たり」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「とばっちり」「八つ当たり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「とばっちり」とは?

「とばっちり」とは他人が引き起こした物事のせいで関係ない人が迷惑や被害を受けることです。

元々ははねて飛び散った水などを指す言葉ですが、誰かが水を飛び散らせたせいで関係ない自分が濡れてしまうことから、無関係の他人から迷惑をかけられる言葉として使われるようになりました。

「とばっちり」を受けたとしてもその原因を起こした人に悪意があるとは限らず、不注意が原因で悪意なく「とばっちり」を受けることも多々あります。


「八つ当たり」とは?

「八つ当たり」とは怒りや不満などの感情を無関係な人や物にぶつけることです。

八は数が多いことを指す言葉として使われており、怒りを抱いた原因以外の多くのものに怒りを当たり散らすことから来ています。

「八つ当たり」は意図的に誰かや何かに当たり散らしてやろうと考えそうすることもありますが、そうするつもりはなかったのに衝動的に当たってしまったこともあるでしょう。

ですがそれが意図的でも衝動的でも「八つ当たり」している時には悪意や害意から行動しています。


「とばっちり」と「八つ当たり」の違い

「とばっちり」「八つ当たり」の違いを、分かりやすく解説します。

他人が引き起こしたことのせいで関係ない人が被害をうけるのが「とばっちり」で、怒りや不満を関係ない人にぶつけるのが「八つ当たり」です。

「とばっちり」は加害者に悪意がない場合もありますが、「八つ当たり」は衝動的なものであっても加害者の悪意や害意によって起こります。

また「とばっちり」は受動的なもので「八つ当たり」は能動的な行動です。

まとめ

無関係な被害が「とばっちり」で無関係な加害が「八つ当たり」と言えますが、「とばっちり」には悪意があるとは限らないという点は覚えておくべきです。

悪意からの行動である「八つ当たり」と違い、「とばっちり」には本人にその気がないのに被害を与えてしまったという不可抗力な場合もあります。