「ひなびた」と「しなびた」の違いとは?分かりやすく解釈

「ひなびた」と「しなびた」の違いとは?言葉の違い【2語】

「ひなびた」「しなびた」はそれぞれどのような状況を表し何が違うのでしょうか。

今回は、「ひなびた」「しなびた」の違いを解説します。

「ひなびた」とは?

「ひなびた」とは、「のんびりしていて田舎っぽいさま」を意味する言葉です。


「ひなびた」の使い方

開発が進んでおらず発展していない自然が豊かな地域のことを「田舎」といいます。

自然が多くてのんびりとした時間が流れる田舎特有ののどかな雰囲気を表す言葉が「ひなびた」です。

一般的には都会的な喧騒から離れた過ごしやすい雰囲気を指す褒め言葉として使うことが多く、都会に住む人が田舎の雰囲気を良いものだと感じて使う表現です。


「しなびた」とは?

「しなびた」とは、「水分が失われて元気がないさま」を意味する言葉です。

「しなびた」の使い方

野菜や果物など本来ならたっぷりと水分を含んで元気なものから水分が失われてしまい弱っている様子を表します。

物理的に水分が少なくなっている状態を指す意味のほかに「みずみずしさが感じられないさま」という意味もあります。

元気が無くて落ち込んでいる人や力を使い果たして倒れ込んでいる人など物理的な水分量ではなく精力が感じられない様子を指す表現です。

「ひなびた」と「しなびた」の違い

田舎っぽい雰囲気が「ひなびた」で、水分が失われて瑞々しさに欠けている様子が「しなびた」という違いで区別されます。

「ひなびた」は場所の雰囲気を表す言葉で都会から離れた地域に対して使う表現なのに対し「しなびた」は水分不足や水分不足のような元気のない状態に対して使う言葉で主に植物に対して使うという違いがあります。

「ひなびた」の例文

・『ひなびた雰囲気の温泉地』
・『ひなびた風情をぶち壊しにする派手な建物』

「しなびた」の例文

・『しなびた野菜を捨てる』
・『疲れ果てたのか随分としなびた顔をしている』

まとめ

「ひなびた」「しなびた」は全く意味が違います。

混同しやすい言葉なのでそれぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。