この記事では、「とあれば」と「であれば」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「とあれば」とは?
人がそのように行動するのなら、自分も同じように動こうと考えを示すとき使うのが「とあれば」です。
例えば、「同僚が現場に行くとあれば自分も行こう」といったように、仲間を助けるためにも力を貸そうという場面で使います。
また、「お子さんが怪我したとあれば会社を早退するのも仕方ない」と問題が起きたときの対処について取り上げる際にも使われている言葉です。
「であれば」とは?
何がどのような状態なら自分はこのようにすると相手に伝える言葉が「であれば」です。
例えば、「お見合い相手の年収が高いのであれば結婚してもいい」といったように、前に述べた内容に対して自分ならこうしたいといった気持ちを表します。
他にも、「川の近くに家を建てるのであれば、洪水が起きても逃げられるよう3階建てにしよう」と、どのようにすればいいかを伝えるのです。
「とあれば」と「であれば」の違い
「とあれば」と「であれば」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも前に取り上げた事柄を中心に仮定して、話の流れを決めるときに使う言葉ですが、「とあれば」は前項の物事を解決するべく自分が良い方向に変えるために使われている言葉です。
もう一方の「であれば」は、そのような状況なら自分はこうすると断定的に結果を出すとき使われています。
例えば、「気温が高いのであれば肌に冷汗剤を塗ってから外出しよう」といったように、今の状況を少しでもいい状態にするための行動や考え方を示すわけです。
「とあれば」の例文
・『山火事とあれば、休みであっても現場に向かうため行動に移した』
・『部下が苦しんでいるとあれば、上司は進んで助けたい』
「であれば」の例文
・『午前中に営業の仕事が終わるのであれば、午後は書類作成しよう』
・『酪農家からもっと肉を分けてもらえるのなら、給食は肉炒めにする』
まとめ
似ているようで使い方に違いがありますので、どのような場面で使うか自分なりに学び、うまく使い分けてみるといいでしょう。