「情緒がある」と「風情がある」の違いとは?分かりやすく解釈

「情緒がある」と「風情がある」の違いとは?違い

たとえば、旅行で京都や金沢のような古都の古い家並みの路地などを歩いていると「情緒がある」と感じてしまいます。

それでは、この「情緒がある」とはどういう意味でしょうか。

また、「風情がある」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「情緒がある」「風情がある」の違いを分かりやすく説明していきます。

「情緒がある」とは?

「情緒がある」とは、趣のある景色などに対して独特の感情をわきあがらせることを表す言葉です。

もともと「情緒」という言葉は、「情」「心」のことで、「緒」「糸口」とか「発端」という意味があるため、「情緒」には。

「心を動かされる発端」という意味があります。

したがって、「情緒がある」は、こころを動かされる発端になるような事柄が存在するということを表すことになります。


「風情がある」とは?

「風情がある」とは、四季折々の景色や景観の趣きやすばらしさのことを表す言葉です。

通常は「この日本庭園は風情があります」のように、感情が揺さぶられるような対象が存在していることを示します。


「情緒がある」と「風情がある」の違い

「情緒がある」「風情がある」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、何かを見たり感じたりしてそれに心を動かされることを表す言葉であることは同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。

その違いは「情緒」「風情」の違いと言っても良いでしょう。

つまり、大きな違いは「情緒」はあくまでも動かされた「感情」であるのに対して、「風情」はこころを動かされた原因である何かの方のことを言うという部分です。

したがって、簡単に言えば「情緒」「心情」に焦点があたり、「風情」「対象」に焦点があたっているということです。

まとめ

この記事では、「情緒がある」「風情がある」の違いを、解説してきました。

今回ご紹介した「情緒」「風情」と同様な意味を持つ単語として「風流」というものもあります。

これもやはり自然などの趣きがあるもののことを表したものですが、「風流がある」とは言わず、「風流です」というように形容詞として使われることが違います。

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