「色の黒きは味よし」と「色の白いは七難隠す」はそれどのような意味を持つことわざなのでしょうか。
今回は、「色の黒きは味よし」と「色の白いは七難隠す」の違いを解説します。
「色の黒きは味よし」とは?
「色の黒きは味よし」とは、「食べ物は色が黒い方が中まで味がよくしみていて美味しい」という意味のことわざです。
「色の黒きは味よし」の使い方
色が黒い食べ物は見た目が悪くよくないように思えるが実際に食べてみると味が染みていて美味しいという見た目と味のギャップを意味するのことわざです。
主に煮ふくめた煮物の味を指す言葉ですが黒い見た目とは裏腹に味が良いという意味から転じて「見た目が悪いものほど内実が優れていて価値がある」という意味でも使われます。
「色の白いは七難隠す」とは?
「色の白いは七難隠す」とは、「肌の白さは他の欠点を覆い隠してしまうほど優れた美しさがある」という意味のことわざです。
「色の白いは七難隠す」の使い方
肌の白さが美しさに大きく影響することを指す言葉で、他にいくつも欠点があったとしても肌が白ければ欠点を補って余りあるほど美しいことを表します。
要するに色白であることのメリットや価値を説いた言葉です。
「色の黒きは味よし」と「色の白いは七難隠す」の違い
中身の良さにつながる色の黒さを称える表現が「色の黒きは味よし」、他の欠点を補って余りあるほどの美しさを持つ肌の白さを称える表現が「色の白いは七難隠す」です。
どちらも色の素晴らしさを指す言葉ですが黒いさまの素晴らしさを表すのが「色の黒きは味よし」、白い肌の素晴らしさを表すのが「色の白いは七難隠す」という違いで区別されます。
まとめ
「色の黒きは味よし」と「色の白いは七難隠す」はどちらも色が持つ素晴らしさをたたえることわざですが、対象になる色は白と黒で正反対です。
本来は食べ物の味と肌の白さを指す言葉ですが比喩的に他のものの黒さや白さを褒める意味でも使われるので憶えておきましょう。