この記事では、「今生の別れ」と「永遠の別れ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「今生の別れ」とは?
生きている間にはもう会えないと思う別れのことを「今生の別れ」【こんじょうのわかれ】といいます。
使う場面としては、戦争に借り出される場面であり、生きては帰れないと思う状況であるとき、二度と会えないと強く感じては悲しい気持ちを表すわけです。
このようなところから、愛する人であっても理不尽な理由で別の人と結婚するために別れるときや、海外へ移住する者とは二度と会えないと感じるときも使われています。
「永遠の別れ」とは?
再び会える機会はないと思うほど別れを強く意識するのが「永遠の別れ」【えいえんのわかれ】です。
相手が亡くなってしまえばもう二度と会えない状況になりますが、あの世に旅立ったときは永久に再開できない状態になるところから「永遠の別れ」になります。
また、生きている人であっても二度と顔を合わせない、話す機会がないであろうと思う人に対して「さようなら」と決別する場面でも「永遠の別れ」を使うのです。
「今生の別れ」と「永遠の別れ」の違い
「今生の別れ」と「永遠の別れ」の違いを、分かりやすく解説します。
この世では二度と会えないと思う人との決別という意味で使われているのが「今生の別れ」です。
今は同じ場所にいる友人であっても、仕事関係で遠い所に住むのであればもう会う機会もほとんどないだろうと思う場面で使う言葉であり、お互い別々に離れて別れるその状況を表します。
もう一方の「永遠の別れ」は、お互いに遠くへ離れるといった状況を表す言葉です。
たいていは相手が亡くなったときに使われていますが、もう二度と会わないという相手との別れを例える場合もあります。
「今生の別れ」の例文
・『浮気した妻とは今生の別れになると覚悟しての離婚だった』
・『兄とは今生の別れと思って戦場に出したが、帰還して驚いた』
「永遠の別れ」の例文
・『永遠の別れを決めた弟は、どこで何をしているか気になって眠れない』
・『可愛い妹がバイク事故を起こして息を引き取り、永遠の別れとなる』
まとめ
どちらも別れを意識する言葉ですが、今生よりも永遠の方が二度と会えずに悲しい気持ちを表すと覚えておくといいでしょう。