「丁度」と「調度」はどちらも「ちょうど」と読みます。
2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「丁度」と「調度」の違いを解説します。
「丁度」とは?
「丁度」とは、「多くも少なくもなくズレがないこと」を意味する言葉です。
「丁度」の使い方
基準や目標に対して上回ったり下回ったりすることがなく同じである様子を表します。
一般的には目指していたのと同じ重さや器と同じサイズなど過不足なく一致することを指す言葉です。
基本的には全く同一である場合に用いる表現ですが誤差の範囲内程度であれば多少のズレがあったとしても「丁度」と表現します。
「きっかり」「ぴったり」などと同じ意味を持つ表現です。
「調度」とは?
「調度」とは、「日常生活で使用する家具や道具など身の回りの品物」を指す言葉です。
「調度」の使い方
主に住宅内にある生活のためにつかう日常の品物を指します。
テーブルやタンスなどの家具を始め食器などの雑貨類、壁飾りや絨毯といった装飾品など生活のために使うもの全般を指す総称です。
地域や時代によって表す範囲は異なりますが一般的には室内で使うものに対して用いられる表現で、日常的に使う道具であっても庭仕事の道具など室内に持ち込まないものは含みません。
現在は「インテリア」とほぼ同じ意味で使われている表現です。
「丁度」と「調度」の違い
ズレがなくぴったり同じ様子を指す言葉が「丁度」、日常的に使う身の回りの品物全般を指す言葉が「調度」という違いで区別されます。
「丁度」の例文
・『丁度電車が来たところだ』
・『丁度12時に電話が来る予定だ』
・『丁度いいタイミング』
・『洋服をしまうのに丁度いい大きさの箱』
「調度」の例文
・『調度品を揃える』
・『センスのいい調度でまとめられている』
・『調度関係を揃えるなら家具屋に行くといい』
・『高級調度を専門に取り扱う店』
まとめ
「丁度」と「調度」は読みは同じでも意味が全く違います。
それぞれの意味を正しく理解し混同しないよう気をつけましょう。