2つの文章を逆説的に繋ぐために使用される表現に「この品は新品なんだけど、安いですね」のようなものがあります。
それでは、この「なんだけど」とはどういう意味でしょうか。
また、「だけど」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「なんだけど」と「だけど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なんだけど」とは?
「なんだけど」とは、2つの文章をつなぐ時に逆説的に接続するために使用される比較的ぞんざいな表現です。
分解すると、「なん」、「だ」、「けど」に分かれます。
これは丁寧な言葉に直すと、「である」、「のです」、「けれど」となります。
「だけど」とは?
「だけど」とは、2つの文章をつなぐ時に逆説的に接続するために使用される比較的ぞんざいな表現です。
単に前の文章と、後の文章が相反していることを伝える場合に使います。
「なんだけど」と「だけど」の違い
「なんだけど」と「だけど」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、2つので文章を逆説的に繋ぐために使用される表現であることは同じで、意味としてもほぼ同じと言っても良いのですが、若干のニュアンスの違いがあります。
つまり、「なんだけど」の場合には、「なん」という言葉がついていることによって、前の文にあるなんらかの「状態」に対してそれとは相反することを後の文で述べるのが普通です。
それに対して「だけど」に関しては単なる否定であり、前と後の文章はどんなものでも構いません。
これは、言い換えれば「なんだけど」のほうが、前の文章に心残りがあるような印象を与えます。
たとえば、「昼なんだけど寝てます」のほうが、「昼だけど寝てます」よりも、昼という言葉に執着を感じます。
まとめ
この記事では、「なんだけど」と「だけど」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味としては変わりはないのですが、ニュアンスの違いが気持ちの残り方に出ているという良い例です。
このように対比できる表現は他にもたくさんあります。