この記事では、「ご高察」と「ご賢察」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご高察(ごこうさつ)」とは?
まず、「高察」は「すぐれた推察」や「相手を敬い、その人の推察を言う語」という意味が含まれています。
そして、「ご高察」とは、その「高察」に尊敬の意味を表す接頭辞「御(お/ご)」を付けた表現であり、目上の相手に対する尊敬語として用いられています。
ちなみに、「高察」自体に「相手を敬い、その人の推察を言う語」という意味が含まれているので、「高察」に「御(お/ご)」をつけるのは二重敬語になるのではないかと感じた方もいるのではないでしょうか? 結論から述べると、「ご高察」は二重敬語に当たりますが、慣用表現として誤用ではないとされています。
「ご高察」の使い方
「ご高察」は敬語表現として使われている名詞です。
「ご賢察(ごけんさつ)」とは?
まず、「賢察」は「相手を敬い、その人が推察することを言う語」という意味が含まれています。
そして、「ご賢察」とは、その「賢察」に尊敬の意味を表す接頭辞「御(お/ご)」を付けた表現であり、目上の相手に対する尊敬語として用いられています。
「ご賢察」も先述した「ご高察」と同じく、本来は二重敬語に当たりますが、慣用表現として定着しているので誤用ではないとされています。
「ご賢察」の使い方
「ご賢察」は敬語表現として使われている名詞です。
「ご高察」と「ご賢察」の違い
「ご高察」と「ご賢察」はどちらも主に「相手を敬い、その人の推察を言う語」という意味を表す敬語表現です。
「ご高察」の例文
・『ご高察いただければ幸いです』
・『ご高察の上、ご理解の程よろしくお願い申し上げます』
・『ご高察の通りでございます』
「ご賢察」の例文
・『ご賢察の上、ご了承くださいますようお願い申し上げます』
・『ご不便をお掛けすることになりますが、どうかご賢察の上、ご理解くださいますようお願い申し上げます』
・『ご賢察いただきましたこと、誠にありがとうございました』
まとめ
「ご高察」と「ご賢察」はいずれも主たる意味は「相手を敬い、その人の推察を言う語」ということでした。
したがって、二語は類義語の関係に当たると言えます。