日常生活の中で「下世話」や「余計なお世話」などの表現を耳にしますが、この言葉の意味を誤って理解している人もいるようです。
この記事では、「下世話」と「余計なお世話」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下世話」とは?
「下世話」は(げせわ)と読みます。
この言葉は「下」と「世話」からできていまが、ここでの「下」は身分が低いことを、「世話」は世間での話題、噂話などを意味します。
つまり「下世話」とは、身分が低い俗人が話題にする話を表しています。
身分制度がない現在でも、噂話や金銭的など世間じみた話題をする時に「下世話な話になりますが」と話を始めたり、あまり世俗的な会話をしたくない時には「そんな下世話な話」などと言うことがあります。
「余計なお世話」とは?
「余計なお世話」は「余計」「お世話」の二つの言葉から成り立っている言葉です。
「余計」は必要よりも多くて無駄な事で、「お世話」は面倒をみる、気を配ることを意味します。
つまり「余計なお世話」は必要以上で無駄な面倒や気配りとの意味です。
簡単な表現にする「おせっかい」のことです。
適度な手助けや気遣いはありがたいのですが、何事も度を過ぎると「余計なお世話」となりかえって迷惑です。
「下世話」と「余計なお世話」の違い
「下世話」と「余計なお世話」の違いを、分かりやすく解説します。
「下世話」はよくある世間話を意味する一方で、「余計なお世話」は度を過ぎる手助けや気配りを意味します。
どちらも「世話」と言う漢字を使用していますが、違う意味を持つ表現です。
「下世話」の例文
・『下世話な話になりますが、うちの娘が離婚問題で揉めています』
・『そんな下世話な話に耳を貸す気はない』
「余計なお世話」の例文
・『自分で解決するので、余計はお世話は焼かないでほしい』
・『そんなことは余計なお世話なのでやめて欲しい』
まとめ
「下世話」と「余計なお世話」は両方とも「世話」という漢字が使用されていますが、それぞれの持つ意は違います。
また「下世話」を下ネタだと勘違いしている方もいるようですが、俗的な話題という意味ですので、覚えておきましょう。