「まず」と「先に」の違いとは?分かりやすく解釈

「まず」と「先に」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

文章や話のブロックの切り出しの時点で、「まず」という言葉を使うことがあります。

それでは、この「まず」とはどういう意味で、どのような意図で使用されるのでしょうか。

また、「先に」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「まず」「先に」の違いを分かりやすく説明していきます。

「まず」とは?

「まず」とは、ある程度長い文章の中で使用され、いくつかの事柄に関して述べる中で、最初に言っておきたいことを強調するために使用する言葉です。

この時、その事柄の数はたくさんある必要はなく、2つの中の1つめに関して、使用するケースも多くあります。


「先に」とは?

「先に」とは、複数の事柄に関して、述べる予定がある場合に、他の事柄よりも前に話しておきたいことを強調するために使用する言葉です。

また、本来は後の記述の中ででてくるのが自然だが、強調や注意を促す目的で前もって言っておきたいことに関しても使われます。

たとえば「先に、断っておきますが」などは、このケースにあたります。


「まず」と「先に」の違い

「まず」「先に」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、書き言葉、話し言葉の両方において、ブロックの頭に使われる言葉であり、他の事項に先だって何かを話しておくという意味であることは同じですが、実は若干のニュアンスが違います。

これは、英語に置き換えることによって明確になります。

「まず」は、英語に直すと「first of all」、そして、「先に」は,「at first」となります。

ここから分かるように、「まず」には、たくさんある事項の中から一番にというニュアンスがあるのに対して、「先に」のほうは、単に何かの前にというニュアンスを持っていると考えてよいでしょう。

まとめ

この記事では、「まず」「先に」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、単独で使用される以外に、「まず先に」というように、一緒に使われる場合もあります。

その場合は「まず」の意味が強調され、「たくさんあることのなかでの一つ」というニュアンスが強くなります。