「誹謗中傷」と「意見」はどちらも人に対してかける言葉のことですが、具体的に何を意味しどう違うのでしょうか。
今回は、「誹謗中傷」と「意見」の違いを解説します。
「誹謗中傷」とは?
「誹謗中傷」とは、「人を根拠もなしに悪く言うこと」「他人に対してぶつける裏付けのない悪口」のことです。
「誹謗中傷」の使い方
「誹謗中傷」の「誹謗」は「なじったりそしったりなど人を悪く言うこと」を意味し「中傷」は「根拠のないあやふやな内容で評判を落とすこと」を指します。
事実に基づかない内容で人を悪く言う行為や評判の低下につながる悪質なでっち上げのことを「誹謗中傷」といいます。
一般的には他人から悪口を言われることを表す言葉として使われ、特に事実に基づかないでたらめな内容で悪く言われる場合に用いられる表現です。
「意見」とは?
「意見」とは、「物事に対する考えや思いを表した言葉」のことです。
「意見」の使い方
ある物事に対してどのように考えているのか、どのような思いを抱いているのかなどその人なりの認識や判断を言葉でまとめたものを指します。
問題に対する考えや見解という形で表明することが多く、心に思ったことをそのまま言葉にする場合もあれりますが基本的には人に伝わるよう整理した内容に対して使う表現です。
「誹謗中傷」と「意見」の違い
「誹謗中傷」と「意見」は「悪意」と「事実性」です。
相手に対する悪意により事実ではないことを持ち出して悪く言うのが「誹謗中傷」、事実から構成された自分なりの率直な考えや思いが「意見」という違いで区別されます。
「誹謗中傷」は相手を攻撃する悪質な言葉で事実ではないでたらめやでっち上げも含みますが、「意見」は心のうちを言葉で表しただけのもので悪意はなくきちんとした事実に基づいた攻撃性のない言葉です。
まとめ
「誹謗中傷」と「意見」の区別がつかない人は他人の言葉を全て悪いものだと考えてしまいます。
それぞれの意味と違いを正しく理解し受け入れるべきものと拒否すべきものをはっきりさせましょう。