「図らずも」と「計らずも」の違いとは?分かりやすく解釈

「図らずも」と「計らずも」の違いとは?分かりやすく解釈違い

SF映画を見にゆき、その中に思いがけず家族の絆を描いたじーんとくるシーンがあったとして、その結果「図らずも」涙腺を刺激されてしまうこともあります。

それでは、この「図らずも」とはどういう意味でしょうか。

また、「計らずも」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「図らずも」「計らずも」の違いを分かりやすく説明していきます。

「図らずも」とは?

「図らずも」とは、「はからずも」と読み、「意図しないで」という意味をもつ言葉です。

「図る」という言葉は、「意図する」という熟語に使われており、その熟語通りの意味なので、その否定として「図らずも」「意図しない」となります。

状況としては、良いことも悪いことも対象となります。


「計らずも」とは?

「計らずも」とは、「はからずも」と読み、「意図しないで」という意味を持つ言葉です。

もともと「計る」には、「計測」という熟語に使われるように、「何かを計測する」という意味があります。

それが転じて「何かを推しはかる」つまり、「想像する」という意味になり、それの否定形として「測らずも」は、「想像もしていない」という意味になるということです。


「図らずも」と「計らずも」の違い

「図らずも」「計らずも」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「はからずも」という読みも同じですが、結論から言えば意味も同じと言って差し支えないでしょう。

元々の言葉である「図る」は、「意図する」という意味が強く、「測る」は、「計測する」という意味が強いという違いがありますが、「?ずも」という否定形になると、その意味の違いは否定に吸収され、同じ意味になるというメカニズムがあります。

まとめ

この記事では、「図らずも」「計らずも」の違いを、解説してきました。

この2つのように、音が同じで、意味もほぼ同じであるような言葉は、他にも「作る」「造る」のようにたくさんありますので、調べてみるのも面白いでしょう。

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