日常会話のわりと砕けた表現の中に「今日は雨なんですが傘をもっていません」のようなものがあります。
これは逆説的な接続のフレーズとして機能しています。
それでは、この「なんですが」とはどういう意味でしょうか。
また、「なのですが」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「なんですが」と「なのですが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なんですが」とは?
「なんですが」とは、とは、前に置く文章に対して、逆説的な文章をつなげる際に用いられる一般的な表現です。
しかし、表現としてかなりくだけた印象を持たれるので、使用できるシチュエーションはかなり限定されます。
たとえば、お客様や目上の人に対して使用すると軽薄な人間であるという誤解を与えるので注意が必要です。
「なのですが」とは?
「なのですが」とは、前に置く文章に対して、逆説的な文章をつなげる際に用いられる一般的な表現です。
改まった状況も含めて多くのシチュエーションで普通に使用することができます。
また、前に置く文章が単語だけの場合は、「今日なのですが、忙しいです」のように、逆説ではなく、単に接続の意味しか無くなります。
「なんですが」と「なのですが」の違い
「なんですが」と「なのですが」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、前述のように、否定を伴う接続の表現として使用される物であるということにおいては、全く同じ使われ方をします。
そもそも、正式な表現が「なのですが」であり、「なんですが」はそのくだけた言い方、つまり改まった場所で使用すると適切ではないような表現と言うことができます。
まとめ
この記事では、「なんですが」と「なのですが」の違いを、解説してきました。
この2つは正式な表現の中の「の」の後にフレーズが続くものが、言いにくいので形を変えたものなのです。
このような変化はたくさんあります。
たとえば、「ここのところ」が「ここんところ」、「雨の中」が「雨んなか」などたくさんありますが、やはり、どれも乱暴な印象は否めません。