この記事では、「絆される」【ほだされる】と「コントロールされる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「絆される」とは?
相手の感情に心動かされ、本心とは違う行動とることを「絆される」【ほだされる】といいます。
この行動する者は人情にかられて心が動かされるようにからまれる状態を意味する言葉です。
例えば、最初はまったく相手と違う気持ちでしたが、熱意ある言葉を聞かされて同情したとき、心動かされて要求をのみます。
この「絆」には馬の脚をつなぐ綱からきている言葉であり、これが転じて考えにない行動するという意味になったのです。
「コントロールされる」とは?
他人から「こうしろ」と勝手に指示されて従うことを「コントロールされる」といいます。
自分はまったく従おうとは思っていないのに、好きな人や友人、家族といった心が通う親しい相手から指示されると従おうと強く思う心理が働いてしまうのです。
コントロールの仕方は優しい言葉をかけられたり、美味しいものを食べさせられて「良い人だ」と信じ込み、警戒心を薄れさせて相手に従ってしまいます。
「絆される」と「コントロールされる」の違い
「絆される」と「コントロールされる」の違いを、分かりやすく解説します。
最初はまったく違う考えであったのに、相手の情熱的な説得に強く同情心が芽生えて同意することを「絆される」といいます。
例えば、車を貸すのに問題があると感じた相手に真剣な眼差しで「貸してくれ」と頼まれたとき、心が揺れて同情し、貸してしまうことを「絆される」というわけです。
もう一方の「コントロールされる」は相手に心を支配され、いいように従わされる行為を指します。
「絆される」の例文
・『犯人の家庭環境を聞かされて、絆された私は同情してしまう』
・『敵対する相手だが、絆されて大事な着物を貸してしまった』
「コントロールされる」の例文
・『愛するあまり、彼女にコントロールされて自分を見失ってしまう』
・『家族からコントロールされる恐ろしさが今でも忘れられない』
まとめ
どちらも心をつかまれた状態で翻弄されてしまう状態を指しますが、使う状況や意味に違いがありますので、どのような状況で使えばいいか自分なりに考えてみるといいでしょう。