「瓦解」と「崩壊」の違いとは?分かりやすく解釈

「瓦解」と「崩壊」の違いとは?言葉の違い【2語】

「瓦解」「崩壊」は同じような意味合いで使われる言葉ですが、具体的に何が違いどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。

は、「瓦解」「崩壊」の違いを解説します。

「瓦解」とは?

「瓦解」とは、「一部が壊れたことをきっかけにして全てが壊れてしまうさま」を指す言葉です。


「瓦解」の使い方

屋根に積んである瓦の一部が壊れて崩れ落ちるとその影響が他の部分にもどんどん広がって最終的には屋根すべてが壊れてしまいます。

一部の瓦が落ちたせいでで屋根全体が壊れてしまうように「一部の問題をきっかけにして全体がうまくいかなくなること」「瓦解」といいます。

大きな物事が一つの失敗から始まり全体が壊れてしまう様子に対して用いる表現です。


「崩壊」とは?

「崩壊」とは、「崩れて壊れること」を意味する言葉です。

「崩壊」の使い方

大きなものが一度に崩れて壊れるさまを表します。

背の高い壁が倒れたり大きいビルが粉々に砕けるようにして壊れたりなど元の形を維持出来なくなって崩れ壊れる様子を表す言葉です。

少しずつ時間をかけて壊れるのではなくあっという間に壊れるような瞬間的な変化に対して使われる表現です。

ビルや壁などが物理的に壊れる意味のほか組織が維持できなくなるさまや結束が失われる様子など物体以外に対しても使います。

「瓦解」と「崩壊」の違い

「瓦解」「崩壊」の違いは「壊れ方」です。

一部が壊れたことをきっかけにして次々と壊れていき最終的にはそのままの姿を維持できなくなり全体が壊れる壊れ方を「瓦解」といい、全体があっという間に崩れて使い物にならなくなる壊れ方を「崩壊」といいます。

どちらも物理的に壊れる様子だけでなく物事が成立しなくなるさまを表す言葉としても使います。

「瓦解」の例文

・『建物が瓦解する』
・『組織の瓦解を止められない』

「崩壊」の例文

・『地震でビルが崩壊した』
・『崩壊した組織を立て直す』

まとめ

「瓦解」「崩壊」は壊れ方の違いで使い分けられます。

それぞれの表すイメージを汲み取って使い分けましょう。