この記事では、花火の「尺」と「号」の違いを分かりやすく説明していきます。
「尺」とは?
「尺」とは大型の打ち上げ花火に使われる単位です。
打ち上げる花火玉は打ち上げる前の玉の状態で直径がどれくらいの長さかによって区別されますが、その長さは寸や尺など日本で昔から使われていた尺貫法で計算されています。
そして玉の直径が尺貫法の1尺にあたる30. 3センチ以上ある場合に花火玉のサイズとして使われるのが「尺」です。
直径30センチを超える花火玉は30センチと言う単位として「尺」が使われ、直径が約30センチの1「尺」から直径約121センチの4「尺」まであります。
「号」とは?
「号」とは花火玉を作るにあたり新しく定められた単位です。
花火玉は尺貫法で大きさが定められていますが現在ではメートル法ばかりが日常的に使われ尺貫法が通じにくくなっています。
なので花火玉のサイズスケールである1寸を代替するスケールとして定められたのが「号」です。
花火玉を「号」で表す場合1「号」は3. 03センチメートルで、どれだけ大きくても10「号」20「号」と表記され直径の長さを指す別の言葉に変えて表記されることはありません。
「尺」と「号」の違い
「尺」と「号」の違いを、分かりやすく解説します。
花火玉を尺貫法で表していた場合に大きい花火玉に使われる単位が「尺」で、尺貫法ではなく現代でもわかりやすい単位として使われているのが「号」です。
1「尺」は30. 3センチメートルですが「号」は3. 03メートルを指します。
「尺」の場合約36センチなどの「尺」だけで表現しきれない場合寸と併用して表記しますが、「号」は30センチを超えても10「号」など他の単位と併用しません。
まとめ
今でも花火玉のサイズに「尺」を使うこともありますが、途中で単位が変わらずわかりやすいことから「号」単位で扱うことが多いでしょう。
ただし1「号」は花火玉を尺貫法で扱っていた頃の単位である1寸と同じなので、実際の花火玉の大きさが変わっているわけではありません。