1985年から1989年あたりまで長期に渡ってアジアで流行したものにキョンシーという中国の妖怪がありました。
日本では、特にその作品の一つであった「幽玄道士」のヒロインの少女であったテンテンの人気は絶大なものでした。
それでは、この「幽玄道士」とはどういうものでしょうか。
また、同様な名前の「霊幻道士」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「霊幻道士」と「幽幻道士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「霊幻道士」とは?
「霊幻道士」とは、1985年に公開された香港映画であり、原題は「?屍先生」です。
元々はサモハン・キンポー監督の「妖術秘伝・鬼打鬼」に一瞬だけ登場する「キョンシー」の話を大きく広げたものでした。
「幽幻道士」とは?
「幽幻道士」とは、1986年から1989年にかけて台湾で作られたキョンシーをテーマにした映画のシリーズのことで、元々は前述の香港映画のヒットにあやかって作られたものでしたが、世界中でヒットしたため本家よりも有名な作品となりました。
映画は全部で5作が作られました。
特に日本では、ヒロインの少女、テンテンと特徴的な友人たちの魅力もあり、「来来!キョンシーズ」という日本出資のテレビドラマまでが作られるほどでした。
「霊幻道士」と「幽幻道士」の違い
「霊幻道士」と「幽幻道士」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの物語は、中華伝統の妖怪であるキョンシーをテーマにしたものであることは同じですが、そもそも作られた国が違います。
つまり、「霊幻道士」は香港映画であり、「幽玄道士」は台湾映画です。
まとめ
この記事では、「霊幻道士」と「幽幻道士」の違いを、解説してきました。
1980年代後半の日本は、まさにバブル時代の絶頂期であり、世界中の文化やアートを日本人が買い占めにかかっていた時代でした。
そんな中で欧米を一回りした後に発見したアジアの特徴的なキャラクターがキョンシーでありテンテンだったのです。