この記事では、「爪楊枝」と「妻楊枝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「爪楊枝(つまようじ)」とは?
「爪楊枝」とは、食べ物に刺したり、歯の間に詰まったものなどを取り除いたりするために用いられる道具のことです。
「妻楊枝(つまようじ)」とは?
「妻楊枝」とは、先述した「爪楊枝」の別表記の言葉になります。
「爪楊枝」と「妻楊枝」の違い
「爪楊枝」と「妻楊枝」の違いを、分かりやすく解説します。
「爪楊枝」と「妻楊枝」はどちらも食べ物に刺したり、歯の間に詰まったものなどを取り除いたりするために用いられる道具「つまようじ」のことであり、2語はお互いに表記違いの言葉になります(以下、爪楊枝表記で統一)。
「爪楊枝」は長さ数センチ程の先の尖った木製であり、使い捨てにされるのが一般的です。
「クロモジ」の木から作られることが多かったため「黒文字(くろもじ)」と呼ばれたり、「小楊枝」や単に「楊枝」とも呼ばれます。
また、中には竹製や合成樹脂製、繰り返しの使用を前提とした金製や象牙製の高級爪楊枝も存在しています。
「爪楊枝」の歴史を遡ると、シュメール文明の遺跡からそれと思われる黄金製のものが出土しています。
また、中国では実に4千年前から「小楊枝」が使用されていた記録があり、耳かき、とげ抜きと並んで「三諸」と呼ばれていたそうです。
日本へは最初「歯木」として伝わり、その後、「房楊枝」として広まり、江戸時代に今の「爪楊枝」の原型が出来上がったと言われています。
「爪楊枝」という名称の由来ですが、もともとは「楊柳」(=柳)の枝から作られていたので「楊枝」と呼ばれるようになったそうです。
そして、後に「楊枝」の先端が尖った形になっていき、「爪先の代わりに用いるもの」という意味で「爪」を冠するようになりました。
ちなみに、イタリアでは両端が尖った「samurai」と呼ばれる日本製の「爪楊枝」が普及しているそうです。
まとめ
「爪楊枝」と「妻楊枝」はどちらも「つまようじ」を指し、2語は表記違いの言葉になります。