「国務長官」と「外務大臣」はどちらも国家外交に携わる国の要職ですが具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「国務長官」と「外務大臣」の違いを解説します。
「国務長官」とは?
「国務長官」とは、「アメリカ合衆国において外交を担当する閣僚」を指す言葉です。
「国務長官」の使い方
「Secretary of State」の和訳でアメリカにおいては国家間の外交を担当する行政機関である国務省のトップを務める閣僚を表します。
イギリスでは「Secretary of State」は首相が推薦し国王によって任命される閣内大臣を意味しますが「国務長官」という場合は一般的にアメリカ合衆国の閣僚を指します。
他国における外務大臣に相当する役職ですがアメリカにおいては外交だけでなく大統領スタッフの中でトップに立つ閣僚のまとめ役でもあり日本における官房長官のような役割も一部含まれる要職です。
アメリカは州制なので内政の多くは各州が担当しますが外交は州単位ではできません。
外交はアメリカにおける最重要の国務であることから外務大臣ではなく「国務長官」と呼ばれています。
「外務大臣」とは?
「外務大臣」とは、「外交を担当する閣僚」を指す言葉です。
「外務大臣」の使い方
首相や大統領など国の最高指導者の下で外交を担当する大臣を指します。
外交はどの国にとっても重要事項であるため閣僚の中でも要職であり優秀な実力者を任命するのが一般的です。
「国務長官」と「外務大臣」の違い
「国務長官」と「外務大臣」はどちらも外交を担当する閣僚を指す言葉です。
アメリカにおける外交担当の閣僚が「国務長官」、アメリカ以外の国で外交を担当する閣僚が「外務大臣」と使い分けられています。
1993年まではカナダにも「国務長官」が存在し外交を担当していましたが省庁再編により廃止され「外務大臣」に引き継がれました。
まとめ
「国務長官」と「外務大臣」は同じような役職ですが国によって呼び方が異なります。
アメリカだけの独特な役職なので憶えておきましょう。