この記事では、「下積み厳禁」と「天地無用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下積み厳禁」とは?
「下積み厳禁」は「したづみげんきん」と読みます。
意味は、「その荷物を、他の荷物の下に積むことを禁ずる用語」です。
壊れやすいものや、傷つき易いものなど、大切に扱う様に求められていることを表します。
「下積み厳禁」の言葉の使い方
「下積み厳禁」は、運送用語で、上に他の荷物を載せることを禁ずるために、その荷物の外装に貼るシールに記されている文言です。
「厳禁」は「固く禁ずること」という意味、「下積み厳禁」で「他の荷物の下に積むことを固く禁ずること」、つまり「その荷物の上に他の荷物を積むことを固く禁ずること」になります。
「天地無用」とは?
「天地無用」は「てんちむよう」と読みます。
意味は「その荷物の上下を逆にしてはならないこと」です。
壊れやすいものやお取り寄せ食品などで、荷物をひっくり返さないように求められていることを表します。
「天地無用」の言葉の使い方
「天地無用」は、運送用語で、ひっくり返すことを禁ずるために、その荷物の外装に貼るシールに記されている文言です。
元は「天地入替無用(てんちいれかえむよう)」「天地顛倒無用(てんちてんとうむよう)」でしたが、次第に省略されて「天地無用」になりました。
「無用」は「用事がないこと」「必要ないこと」「してはならないこと」という意味がありますが、「必要ないこと」という意味で「上下関係ないこと」と解釈するのは誤用になります。
「下積み厳禁」と「天地無用」の違い
「下積み厳禁」は「他の荷物の下に積むことを固く禁ずること」です。
「天地無用」は「その荷物の上下を逆にしてはならないこと」です。
「下積み厳禁」の例文
「下積み厳禁」の例文は以下の通りです。
・『この荷物は下積み厳禁だ』
・『ガラス食器なので下積み厳禁です』
「天地無用」の例文
「天地無用」の例文は以下の通りです。
・『精密機器なので天地無用にする』
・『食品に天地無用のラベルを貼る』
まとめ
今回は「下積み厳禁」と「天地無用」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。
