サラマンダーは爬虫類?ウーパールーパーも爬虫類?
この記事では、「メキシコサラマンダー」と「ウーパールーパー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「メキシコサラマンダー」とは?
「メキシコサンショウウオ」が正式名称となります。
「サラマンダー」と異名がありますが、本種はあくまでもサンショウウオで両生類。
自然のものは地上でも生息可能であり、体色の変化や驚異的な再生能力を持っているのが特徴です。
「ウーパールーパー」とは?
1984年日本では「三菱自動車」のCMでエリマキトカゲブームが起こりました。
この潮流に乗った形で「日清食品」が「カップ焼きそばUFO」のCMに起用。
謎の生物「ウーパールーパー」として人気を集めました。
ピンク、白の体色が可愛いらしいこと、大きな口と小さな目で愛嬌の良い顔が人気の源でした。
「メキシコサラマンダー」と「ウーパールーパー」の違い
「メキシコサラマンダー」と「ウーパールーパー」の違いを、分かりやすく解説します。
「メキシコサラマンダー」はメキシコ原産でメキシコシティ南部のソチミルコとその周辺にしか生息していない両生類です。
幼生の形態からそのまま成熟する幼形成熟が特徴。
一方の「ウーパールーパー」は「メキシコサラマンダー」の幼形成熟個体ですが、人間が意図的に作り出した品種です。
完全に別種類の「タイガーサラマンダー」のアルビノとの人工交配によって意図的に作り出された生物です。
まとめ
「メキシコサラマンダー」と「ウーパールーパー」は同じ種類と記載している文献もありますが、それは基本的に間違いだと言っていいでしょう。
「メキシコサラマンダー」は「メキシコサンショウオ」の別称にあたります。
「ウーパールーパー」は「メキシコサラマンダー」と「タイガーサラマンダー」のアルビノを人工交配して作られた意図的なアルビノであり、日本での流通名及び愛称となります。
「ウーパールーパー」はテレビCMで人気を集めたアルビノが有名ですが、ゴールデンやホワイトアルビノなど多数種類も存在。
ただし難しいのはこの2種類が厳密には区別されないことがほとんどだからです。
実際の流通現場では品種改良されていない「メキシコサラマンダー」であっても、一括りに「ウーパールーパー」と呼称して販売しているところも多く見受けられます。