この記事では、「ヒツジグサ」と「スイレン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒツジグサ」とは?
「ヒツジグサ」とは、スイレン科スイレン属に分類される水生多年草の一種のことを意味してます。
「ヒツジグサ」は漢字で、「未草」と表記します。
この名前の由来は、未(ひつじ)の刻(午後2時頃)に、花が開くところから、またはこの頃から、花が閉じ始めることから来ていると言われています。
実際の花は午前中に開き、夜に閉じるのを2~3日間繰り返します。
「ヒツジグサ」の開花時期は、6月から9月頃で、直径が3~7㎝の白い花を咲かせます。
また、花は生薬に利用されています。
「スイレン」とは?
「スイレン」とは、スイレン科スイレン属に属している水生多年草の浮葉植物の総称を表しています。
その種類は約40~50種あります。
「スイレン」の漢字表記は「睡蓮」になります。
これは「ヒツジグサ」の漢名から来ています。
「ヒツジグサ」は日本で自生している野生種です。
園芸用スイレンは、「温帯(性)スイレン」と「熱帯(性)スイレン」に大別されます。
「温帯(性)スイレン」の開花時期は、5月から10月頃で、昼咲きのみです。
また、「熱帯(性)スイレン」は7月から10月頃に花が咲きます。
こちらは昼咲きと夜咲きがあります。
どちらの花も、白、赤、ピンク、黄色など、さまざまな色があります。
「ヒツジグサ」と「スイレン」の違い
「ヒツジグサ」と「スイレン」の違いを、分かりやすく解説します。
「スイレン」はスイレン属の総称で、「ヒツジグサ」はその中の一種になります。
また、花の色は「ヒツジグサ」は白ですが、「スイレン」は色の種類が多く、カラフルです。
両者にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「ヒツジグサ」の別称には、「エゾヒツジグサ・エゾノヒツジグサ(蝦夷未草)」、「カメバス(亀蓮)」、「カッパグサ」などがあります。
それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。