この記事では、「カラムシ」と「ヤブマオ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カラムシ」とは?
「カラムシ」とは、イラクサ科ヤブマオ属(カラムシ属)に分類されている多年草の植物のことを言います。
高さは1mから1. 5m程度です。
葉は単葉で、低い鋸葉があります。
「カラムシ」は雌雄同株で、開花時期は7月から10月頃です。
風に花粉を運んでもらう風媒花(ふうばいか)です。
「カラムシ」は古くから繊維を取って、織物にしてきました。
根は薬用に利用されています。
「カラムシ」は漢字で、「茎蒸」、「苧」、「?」などの表記があります。
「カラムシ」は茎(から)を蒸して、皮を剥ぐところから、この名前が来ていると言われています。
「ヤブマオ」とは?
「ヤブマオ」とは、イラクサ科ヤブマオ属(カラムシ属)に属している多年草の植物のことを表しています。
「カラムシ」とは近縁関係にあります。
高さは0. 8mから1mくらいです。
「ヤブマオ」は雌雄同株で、8月から10月頃に花が咲きます。
葉は単葉で、鋸葉があります。
全草を薬用に使用しています。
「ヤブマオ」は、以前は繊維を取り、織物に利用していました。
「ヤブマオ」の漢字表記は「藪麻苧」になります。
名前の由来は、「カラムシ」の別名の「マオ(麻苧)」に「藪」が付け加えられたところから来ているようです。
「カラムシ」と「ヤブマオ」の違い
「カラムシ」と「ヤブマオ」の違いを、分かりやすく解説します。
「カラムシ」と「ヤブマオ」は似ていますが、葉に違いが見られます。
「カラムシ」の葉は、茎に互生していますが、「ヤブマオ」の葉は対生になっています。
また、「カラムシ」の葉の下面には、白い綿毛が密生していて、白く見えます。
両者にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「カラムシ」の別名は数多くあります。
例えば、「マオ」、「ヤマオ(山紵)」、「クサマオ(草麻苧)」、「チョマ(苧麻)」、「オ(紵)」、あるいは「アオソ(青苧)」などが挙げられます。
それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。