寒い季節に食べたい人気の鍋料理として「ちり鍋」と「寄せ鍋」があります。
2つの鍋料理にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「ちり鍋」と「寄せ鍋」の違いを解説します。
「ちり鍋」とは?
「ちり鍋」とは、「魚介類をメインの具材に使う鍋」です。
「ちり鍋」の使い方
フグやタラ、カキやタイなど魚介類をメインの具材とし野菜などと一緒にあっさりした味付けの汁で煮込んで食べる鍋料理を指します。
魚介類を熱いお湯に入れると身がチリチリと縮まる様子から「ちり鍋」という名前になったとされています。
具材そのものの味付けを生かして楽しむため汁の味付けは最小限に抑えられているのが特徴です。
具材の品質によって味わいが大きく変わるため魚介類の鮮度が重要です。
「寄せ鍋」とは?
「寄せ鍋」とは、「肉や魚、野菜など様々な具材を鍋に入れ汁で煮込む鍋料理」です。
「寄せ鍋」の使い方
さまざまな具材が入った鍋料理の総称です。
鍋にはさまざまな具材が使われますが特にメインとなる具材がなくいろいろな具材を寄せ集めて作った鍋料理であることから「寄せ鍋」と呼ばれるようになったとされています。
「ちり鍋」と「寄せ鍋」の違い
「ちり鍋」と「寄せ鍋」の違いは「具材」です。
「ちり鍋」は熱湯に入れるとチリチリと身が縮む魚介類がメインであるのに対し、「寄せ鍋」は特にメインとなる具材はなく肉や魚のほか野菜やキノコ類など雑多な具材を寄せ集めて作ります。
味付けも「ちり鍋」は魚介類の旨味を引き出すため最小限に抑えられていますが「寄せ鍋」の味付けはあっさりした薄味からしっかりした濃い味付けまで特に決まっていません。
「ちり鍋」の例文
・『たらのちり鍋を食べる』
・『てっちりとはふぐのちり鍋のことである』
「寄せ鍋」の例文
・『たくさんの具材で寄せ鍋を作る』
・『寒い日には体が温まる寄せ鍋が一番だ』
まとめ
「ちり鍋」と「寄せ鍋」はメインとなる具材の違いで区別されますが厳密なものではなく同じ具材でも呼び方が変わることもあります。
それぞれの言葉の意味を正しく理解した上で使い分けてください。