この記事では、「水田」【すいでん】と「陸田」【りくでん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「水田」とは?
水はけが悪い土壌は粘土層になっている所が多いため、さほど水量を必要としないのが「水田」【すいでん】です。
そのため、大きな川や、ため池を必要とせず、降水量が比較的少ないといった場所でも採用されています。
「水田」の土壌には元々窒素が多く、そこにリン酸が自然の力で取り入れられた天然の肥料を含んでいるため、人工的な肥料を与えなくてもいいのが魅力です。
また、土の中に含まれる水分を月ごとに調整しなくてもよく、毎年同じものを栽培できるなどの利点があります。
「陸田」とは?
地ならしした畑で、米の水稲を植えて育てられるようにした所を「陸田」【りくでん】といいます。
元々は野菜を作っていた場所の地面から根を取り除き、地表をきれいにならした後に川から水を引き入れて、稲がたっぷりの水を吸い取り、育つように作り上げるのです。
また、水稲が流されたり、腐ることがないようしっかりした土壌を作り上げて、根が張るよう工夫した「陸田」は日本の各地で見られる田んぼを指します。
「水田」と「陸田」の違い
「水田」と「陸田」の違いを、分かりやすく解説します。
水を多く必要としないのが「水田」の良さであり、天然の肥料をたっぷり含んでいる土壌であるため、後から肥料を買って撒く必要性がありません。
また、放っておいても雑草が酷く生えて稲から栄養を奪い取ったり、土壌の中の水分を定期的に調整する必要性もないのが「水田」の良さです。
元々は畑であった場所に、植える稲のために土壌を合わせて耕して整えた場所を「陸田」と呼びます。
この田んぼであれば水はけが良いので稲が腐りにくいのが魅力になります。
しかし、その分大量の水を引き入れなくてはならないため、川の近くであることが必要になるわけです。
まとめ
どちらも栽培するために必要な場所を指す言葉ですが、土壌や水はけ、必要とする水量などに違いがありますので、自分なりに異なる点を見比べてみるといいでしょう。