「引き合いに出す」と「例としてあげる」の違いとは?分かりやすく解釈

「引き合いに出す」と「例としてあげる」の違いとは?違い

話の途中で別の事柄を持ち出すことを表す言葉として「引き合いに出す」「例としてあげる」がありますが、どう違うのでしょうか。

今回は、「引き合いに出す」「例としてあげる」の違いを解説します。

「引き合いに出す」とは?

「引き合いに出す」とは、「比較や参考のために別の事柄を持ち出すこと」を意味する言葉です。


「引き合いに出す」の使い方

何かのテーマについて話をする時にその事柄だけではうまく話せなかったり伝わりにくかったりすることがあります。

話をするときにより分かりやすくする目的で比較対象あるいは参考資料として別の事柄を持ち出すことを「引き合いに出す」といいます。

「引き合いに出す」「引き合い」とは引っ張り合い、つまり綱引きのようにお互いに引っ張っている状態を表す言葉です。

テーマとして取り上げている話題の比較対象や参考資料にする目的で釣り合いが取れる同列の事柄を持ち出すときに使います。


「例としてあげる」とは?

「例としてあげる」とは、「説明や理解を助けるためよく似た事柄や同類の事柄を示すこと」を意味する言葉です。

「例としてあげる」の使い方

ある事柄について話す時にその事柄が当てはまるケースを持ち出して理解の助けにする行為を表します。

理論や理屈だけで説明してもわからないときは具体的な事柄を取り上げて説明すると理解がはかどりますが、そのような理解の助けとして同じ種類の事柄を示す行為を表す言葉が「例としてあげる」です。

「引き合いに出す」と「例としてあげる」の違い

比較や参考など話しているテーマと並列で並べるために取り上げる行為が「引き合いに出す」、話しているテーマを理解する補助として紹介する行為が「例としてあげる」という違いがあります。

「引き合いに出す」はテーマと同列で種類が違うものを持ち出すのに対し、「例としてあげる」はテーマと同類のものを持ち出すという違いで区別されます。

まとめ

「引き合いに出す」「例としてあげる」は混同しやすい表現です。

取り上げる事柄をどのように位置づけているかで区別してください。

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