「一騎当千」と「万夫不当」の違いとは?分かりやすく解釈

「一騎当千」と「万夫不当」の違いとは?違い

この記事では、「一騎当千」【いっきとうせん】と「万夫不当」【ばんぷふとう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「一騎当千」とは?

人並み以上に強さと能力があり、人生を勇ましく駆け抜ける者を「一騎当千」【いっきとうせん】といいます。

昔は戦いが多い時代がありましたが、戦場に行くたび武将は戦いによって経験値を増やし、武勲を上げていきました。

このことから、人並み以上に驚くほどの実力を持ち合わせるだけでなく、桁はずれの能力を持って物事に取り組める人を指すわけです。


「万夫不当」とは?

強い力を持ち、勇ましく物事に挑む人を「万夫不当」【ばんぷふとう】といいます。

数万人という意味がある「万夫」と、大勢に囲まれても簡単には倒されないという意味合いがある「不当」を掛け合わせた言葉です。

数多くの男達が立ち向かってきても怯んだりすることなく、その場から容易には逃げ出ずに挑んでいく勇ましい行為を意味します。


「一騎当千」と「万夫不当」の違い

「一騎当千」「万夫不当」の違いを、分かりやすく解説します。

人の先頭に立って行動し、誘導できるほど勇気を持ち合わせている者を「一騎当千」といいます。

一人でどのようなことにでも立ち向かえる気持ちと能力を持って人生を切り開けるのです。

もう一方の「万夫不当」は多くの敵陣が向かってきてもそこから逃げ出さず、戦う姿は実に勇ましいと人々が期待するほど憧れの存在になるという意味で使われています。

「一騎当千」の例文

・『一騎当千で得た能力を伸ばす人に憧れる』
・『職場で一騎当千ぶりを発揮する女上司を尊敬する』

「万夫不当」の例文

・『不況のときほど万夫不当な社員が増えてほしいと思う』
・『万夫不当な者達が多く働く企業が最終的に生き残った』

まとめ

似ているようで、意味や使い方が違う言葉を2つご紹介しました。

勇ましく世の中を渡り歩くといった点は同じですが、使う場面によってうまく使い分けてみるといいでしょう。

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