「くす玉」と「ピニャータ」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「くす玉」と「ピニャータ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くす玉」とは?
「くす玉」は漢字で「薬玉」、「久寿玉」と書きます。
もとは薬草や香草などを袋に詰め、その袋に造化などを飾り付け五色の糸でたらしいれたものを指し、無病息災や長寿といった願いが込められたものとされていました。
それが現代では割り玉を意味するようになり、「くす玉」の中には、薬草などではなく、紙吹雪や垂れ幕、紙テープなどが仕込まれ、「くす玉」が割れると、それらが真下に垂れ、お祝いのメッセージなどを添えるイベント道具のひとつになっています。
「ピニャータ」とは?
「ピニャータ」は、メキシコのお祭りで使用されているイベント道具のひとつです。
紙で作られたもののなかに、子どもが喜びそうなお菓子やキャンディなどを入れており、「ピニャータ」を吊しておきます。
その「ピニャータ」に向かって目隠しされた子どもたちが棒を振り落とし「ピニャータ」を割っていきます。
子どもたち交替で「ピニャータ」割りが繰り広げられ、割れて落ちたキャンディやお菓子は、その子どもたちが拾い上げます。
日本の文化から言えば、食べ物を粗末にしているように思われるかもしれませんが、メキシコでは、「ピニャータ」は、邪気を払う意味があり、「ピニャータ」を行うことは縁起が良いとされています。
「くす玉」と「ピニャータ」の違い
見た目はよく似ている「くす玉」と「ピニャータ」。
ただし、使用する場面や中身に違いがあります。
「くす玉」は現代ではお祝い事の場面で用いられることが多く、紐をひくと「くす玉」が割れ、そこから、お祝いのメッセージなどが垂れ下がる仕組みになります。
大人から子どもまで関係なく、「くす玉」を使用することになります。
一方、「ピニャータ」は、メキシコの子ども向けのお祝い事になります。
そのため、中に入っているものは、子どもが喜ぶキャンディやお菓子。
それらを子どもたちが割って拾い上げることが縁起の良いことだとされています。
まとめ
このように、見た目は似ていても中身や使用する人、国に違いのある「くす玉」と「ピニャータ」になります。