この記事では、「おかげさまで」と「おかげで」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「おかげさまで」とは?
他人に大丈夫かと聞かれたとき、その親切心にお礼を込めて心配ないと気持ちを伝える言葉が「おかげさまで」です。
元々は「御蔭」という漢字で書かれていたもので、意味は神様や仏様からの厚いご加護という意味がある言葉でした。
それが今では「お陰」に敬称表現として「様」を掛け合わせて「おかげさま」というようになったのです。
「おかげで」とは?
知人や同僚など親しい人に物事が無事進んだかと聞かれたとき「おかげで」と返答して、相手を安心させる場面で使う言葉です。
心配する相手に「大丈夫だった」という意味を込めて使う言葉であり、たった4文字でしっかり安心させられます。
また、わざわざ他人が力を貸してくれたときの感謝を職場で伝えるときも使われている言葉です。
「おかげさまで」と「おかげで」の違い
「おかげさまで」と「おかげで」の違いを、分かりやすく解説します。
目上の者や大事な取引先の相手から気にかけて頂いたときの感謝の気持ちと、安心させるために使うのが「おかげさまで」です。
金銭的であったり、力を貸してくれた人がうまくいったか心配して状況を聞いてきたとき、相手の援助のおかげで無事いい方向に事が進められたと返答するときの文頭に使って伝える言葉です。
もう一方の「おかげで」は堅苦しく聞こえる「おかげさま」を崩した言葉であり、気軽に同僚や友人など親しい人に対して伝えるときに使います。
「おかげさまで」の例文
・『おかげさまで知名度も上がり、登録者も増えてきました』
・『おかげさまで書類を分けて個別に保存できました』
「おかげで」の例文
・『おかげですべての電子計算機が売れて、倉庫が片付きました』
・『おかげで親から受け継いだ状態のまま、店を移転できました』
まとめ
どちらも同じ意味の言葉になりますが、相手が年上か年下か、立場が上か下などによりて失礼がないよう使い分けてみるといいでしょう。